地下水流動、帯水ゾーンとしての亀裂、断層、破砕帯の存在・分布の把握を目的として行われるもので次のような
特徴をもっている。
■探査するγ線は、ウラン系列、トリウム系列およびカリウムの改変に伴うものです。これらは多くの核種が存在しますが、
その中で比較的干渉する割合の小さい核種の崩壊によるγ線の種類を探査対象としています。
■40K(カリウム)・214Bi(ビスマス)・208Tl(タリウム)の崩壊に伴うγ線量を用い、40Kの崩壊に伴うγ線量で、214Bi、208Tlの
γ線量を割り、測定結果を整理します。このように比をとる(無次元化)ことにより局部地形などの影響を軽減することがで
きます。
■各種の断層調査の結果、ビスマスによるγ線量の変動が地盤の亀裂、断層との相関が高いという調査結果を得ていま
す(γ線強度が増す・大きく変動する。)したがって、データーの整理はBi/K比を中心に行うことになります。
ガンマ(γ)線スペクトル探査 |
探査対象 |
*地下水調査 *温泉泉源探査 *断層構造調査 *土木調査 MT探査、高密度電気探査、地表地質踏査などの探査・調査手法と組み合わせる事で、 γ線探査結果をより確実なものにすることができます。 |