概要
ＰＳ検層はボーリング孔を利用して、地盤内を伝播する弾性波速度（Ｐ波、Ｓ波）の深さ方向の分布を測定する。
この結果を用いて地盤のポアソン比、剛性率及びヤング率が求められる。

調査方法
弾性波の発生方法は、Ｐ波については地面に置いた鋼板を垂直に強打し、Ｓ波については地面に設置した板の木口を水平に打撃することにより発生させる。これらの方法により起振した各弾性波の記録は、孔内に設置した受振器で検出し、適切な電圧に増幅した後、Ａ／Ｄ変換を行い測定器のメモリーに収録する。各弾性波の測定は、その深度において起振を数回繰り返し、Ｓ波については正反両方向の起振を行い、Ｓ波位相の反転を確認する。数回の起振によって得られた波形は重ね合わせ（スタッキング処理）によりＳＮ比の向上を図った後、各深度のデータとして測定器に収録する。